自律神経失調症に「ストレス」は関係ありません。

投稿日:2020年12月1日│更新日:2023年8月5日

自律神経失調症にストレスは関係ありません。

▷1・自律神経失調症とは?

 自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れることによって起こる身体の不調を意味します。

 しかしここで大切なことは、内臓や器官などの病変がなく、異常が見当たらない時の症状です。

 統一された診断基準が存在せず、医師によっても見解や治療方針が異なるのが現状でもあります。 

 精神疾患としては、国際疾病分類にも、または、アメリカの精神疾患診断基準にも載っていません。 

 そのため、自律神経失調症とい正式な病名ではありません。


 阿部達夫名誉教授のすぐれた研究が知らており、1960年に、日本内科学会の宿題報告として、「ビタミンと臨床」というテーマで発表され、その一部として、「不定愁訴症候群」という名称を提唱し「不定愁訴症候群」が【いわゆる自律神経失調症】と相当することを報告されています。

参照:自律神経失調症・自律神経不全

 ストレスとは? → 外部の刺激に対して、生じる緊張状態・不安や悩みなどの心理的な要因 とされています。 

 これは心が弱いわけでもありません

 しっかりとした原因があります

 もともと最初の自律神経神経失調症では不安ストレスが原因で起きると考えていました。

 しかし自律神経失調症は、検査しても異常がない状態で、症状があるものを指します。

 大きくストレスが原因か、ストレスが関係ないかを分けました。

 1・体調不良でゆっくり休みたいと思う場合は「ストレス」が原因と考えます。

 2・ストレスと言われて、生活を改善しても変わらない場合は、ストレスは関係ないと考えています。

 ストレスが関係ない状態で、何が原因で症状が起きているのでしょうか?

 それは、内臓が弱っていることが原因です。

 この内臓というのは、東洋医学的な考えての内臓なので、「内臓が弱っている」ということは、内臓が疲れている状態を意味します。

 東洋医学の内臓は、感情をつかさどっています。

 つまり、内臓が弱っている状態は、心の不安定が起きてしまいます。

ストレスが原因 

→ 同じ環境であれば、すべての人に、同じ症状が出るはず

→ なぜあなたはストレスで、その症状がでるの?

→ あなただけの体の特徴があるはず

→ ストレスというのは外部の刺激

→ 治療はあなたの体の特徴

 ストレスのことを考えることも大事かもしれませんが、まずは、なぜ、このストレスで、この症状を起こす体なのか? が大切です。

私は、東洋医学と感情と内臓を考えて治療します。

自律神経失調症 ストレスじゃない? それじゃ原因は? 

 それでは何が原因で自律神経失調症になっているのでしょうか?

 ストレスではなく、感情を見ます。

 この場合は東洋医学の内臓と感情を見ていきます。

 内臓と感情は連動しております。(図参照)

つまり・・・

感情に対し、どの内臓に影響があるのかを見ることができます。 

ストレスが原因ではなくて、 内臓が疲れてしまって、ストレスに影響されてしまうと考えてください。

ストレスに原因を考えてしまうと、

ある程度から、自分ではどうしようもなくなります。

ある程度から、外に原因を依存してしまいます。

自分が弱いわけでは、ありません。 

内臓が疲れてしまっているだけなのです。

しかしその中でも、同じ環境でも平気で過ごす人がいるのです。

ストレスと考えているものは、東洋医学的観点から解決させることができます。

自律神経失調症は、東洋医学から見れる鍼灸院をおすすめしています!!

病院で治らない自律神経失調症が改善させる知識

まずはこちらを紹介していきます。

自律神経失調症という病気はない

自律神経失調症という病気はないよ!

診断基準もないよ!!

でもほかの病気に当てはまらないし、でも、、、症状はあるから・・・自律神経失調症ね!!

自律神失調症の検査と診断
◆ 自律神経失調症は正式な「病気」ではありません ◆
自律神経失調症が正式な病気として認められておらず、明確な診断基準も確立されていません。

患者さんの症状を聞いて、関連がありそうな病気を調べ、繰り返し診察し、診断候補の病名が消去法で全て消えたときに、自律神経失調症と診断されます。
(聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック)

自律神経失調症の定義は、検査でわからないこと!!

自律神経失調症は・・・

症状はあるけど・・・

精神病でもないし、悪い所がわからないものね!!

自律神経失調症の定義
日本心身医学会では、『種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの』と、定義しています。
→ 日本心身医学会

不定愁訴は、症状はあっても病気はないこと!!

上で不定愁訴って書いてあるけど、調べてみたよ!!

ん~、症状はあっても、原因がわからないもの!!

不定愁訴(ふていしゅうそ)は、臨床用語[1]で、患者からの「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、「なんとなく体調が悪い」という強く主観的な多岐にわたる自覚症状の訴えがあるものの、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態を指す。
(不定愁訴:Wikipedia)

自律神経失調症は原因がわからないもの!!

これは・・・

病院で異常なし、

でも症状がある、

自律神経失調症と言おう!

と言う流れの言葉です。 

つまり、そもそも、病院の検査では異常が見つからないのです。

自律神経失調症は気のせいではなく、れっきとした体調不良

 自律神経失調症で救急車に運ばれる方を何人も見てきました。 

 原因不明と言われて、とりあえず薬を飲んでいる人をたくさん見てきました。

私がお伝えしたいことは、 

1・病院で3か月以内で治らない場合は、違う治療方法を探すこと

2・10年以上の自律神経失調症でも1ヶ月で体が変わるということ

3・薬の依存は対処方法があること 

 自律神経失調症は原因不明・正式な病気ではないなどお話しているのは、現在の病院は「自律神経失調症」に対して、まだ万能ではないということです。

 つまり、自律神経失調症を治す手段は病院に以外にもあるということをお伝えしたいと思います。

 自律神経失調症は“気のせい”ではなく、 ちゃんと原因がある病気です。

 「異常が見つからないのなら、自律神経失調症は病気ではないの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。

 検査で原因がわからないのは、自律神経の働きを正確に調べる検査方法がないためや、この病気の背景には、精神的ストレスなどの検査では推し量れない要素が多いためです。

 検査で「異常なし」といわれると、周囲の人から、「気のせい」「大げさ」「怠けている」と見られてしまうことがあります。
 
 その無理解な態度が、あなたをさらに苦しめていることもあるでしょう。

 自律神経失調症は、検査結果だけで語ることができない病気だということを、多くの方が正しく理解することが必要です。
一般社団法人日本臨床内科医会:わかりやすい病気の話:自律神経失調症