中村天風さんの話

投稿日:2023年2月27日 更新日:2024年1月30日

昔の自分と未来の子供たちへ・治療院夢現塾・感謝

 中村天風さんを知るきっかえになったのは、「リウマチ感謝」という本に書いてある、リウマチを治すべく探していたサイト、「日本一の男」のタイトルで「治ろう難病どっとこむ」というサイトの、難病専門の鍼灸師の話です。 
 先生「難病と正面からまともに闘っちゃいかんよ」 
 リウマチ患者「どういう意味ですか?」
 先生「柔道でいう「受け身」でしょうか。 うまくやりすごす、という意味です。 結核を克服した中村天風師が「病は忘れることによって治る」と言っています。 病気が気にならない精神状態になった時、生命の持つ治癒力が最大限に働きます。 その時、奇跡が起こる状況が整うんです。 最後の勝負のポイントは個々に行きつくのではないでしょうか。」 

 この言葉に出会い、中村天風について詳しく調べていきました。 

YouTube 中村天風

中村天風さんとは

中村天風という人物。1876年7月30日 東京都に生まれます。

 本名は 中村三郎。 

「天風」という号は天風が最も得意とした随変流抜刀術の「天風」(あまつかぜ)という型からとられたものと言われています。 

 その人生哲学に魅了され影響を受けた署名人がいます。 

○松下幸之助 
○稲盛和夫 
○大谷翔平  

 政治界・実業家・スポーツ界と多くの分野の署名人に影響を与えていたことがわかります。 

 中村天風はどのような人物だったのでしょうか?  

中村天風とは?

 中村天風の思想には、「病と闘った自分自身の経験」が深くかかわっています。

 日露戦争終結後、帝国陸軍で高等通訳間を務めていた天風は肺結核になりました。

 その時は西洋医学の力では治療が出来ない病に天風は長らく悩まされることになります。

 この病を治すべく、アメリカやヨーロッパを渡り歩き、何人もの専門家の元を尋ねます。

しかし、病を治す明確な答えはありませんでした。

 帰国の途に就いた天風は、その途中で、ヨーガ聖人のカリアッパと出会い、弟子入りを決意します。


天風氏は、インド名で「オラビンダ」と呼ばれていました。

カリアッパ師「調子はどうだい?」 

天風氏「調子が良くないです。相変わらず、咳が出ます。やせてしまい、情けないですよ」 

 カリアッパ師「オラビンダ、お前は自分が言った言葉で自分が影響されているということがまだわかってないな」 

天風氏「気分が悪いことは事実、何が悪いんですか?」

カリアッパ師「熱があるときは熱がある、苦しい時は苦しいというのは悪くはない。問題はその後、その言葉の後に、「不愉快だ、情けない」と不安な思いを加えていること。 それがよくない。それがお前自身に影響して、知らず知らず、病気が悪化するんだ。」

初めに言葉ありき

天風氏「わが声明は、宇宙霊と通じている。宇宙霊の生命は無限だ。 そこには不健康なものは絶対にない。 その生命の流れを受けている自分もまた完全で、強いのだ。 だから、誠と会いと調和した気持ちと、安心と勇気とで、ますます宇宙霊との結び目を強くしよう。」

 歓喜に打ち震える時間がどれほど続いたのだろうか、 あれほど、苦しんでいた、咳も喀血も止まり、爽やかさが戻っていた。

天風氏「お陰様で、あれほど苦しんだ病気も嘘のように消えてしまいました。」

カリアッパ師「そうだろう、そうだろう、病気は忘れることによって治るんdな。お前は、心理の奥底を見極めようと一心不乱だった。病気のことは忘れていた。それがよかったんだ。」


 ヒラヤマの麓(ふもと)にて3年間の修行の末、それまで悩まされ続けた肺結核は治癒していました。

 この時の体験が天風の人生観を大き変え、思想家としての出発点となったと言われています。 

 その後に実業家へ転身し、東京実業貯蓄銀行の頭取、数々の会社経営に参画し成功を収めました。

 しかし戦後恐慌に晒され困窮する人々を目の辺りにした天風は「今こそ自身の体験を広めていくべきだ」と感じます。

 そして43歳の時に財産を処分し、「統一哲医学会」を創設したのです。

 統一哲医学界はその後、成果や財界の著名人が数多く入会する「天風会」へと発展していきました。 

 天風会はのちに財団法人となり、天風は、自らの人生哲学を説く講演家として約50年間にわたって活動をします。 

 1968年に92歳で他界するまで、天風の講演は著名人に影響を与えました。 

天風の教えは、「健康も運命も心一つの置きどころ」という思想に基づいています。 

その主軸にあるのが、「心身統一法」です。 

 天風の教えの根底には、人は成功と繁栄を必ず実現できるという強い信念があります。 

 心の持ち方ひとつで運命が変わることもあれば、大きな問題を解決できると天風は説きます。

 人は誰でも成功と繁栄を実現するべく、創造的な人生を歩むことができるのです。 

 現代において、天風自らの体験とこの事実に気づき、日本で先駆けて「自然良能作用」を活性化させることの重要性を説いたのです。

 身体に痛みや不調があるときに、私たちは「痛い」「苦しい」と口に出すばかりか、心までネガティブな思考に引き寄せられがちです。

 しかし、心の在り方までも積極性を失ってしまうと、ますます、健康と長寿から遠のく結果をもたらしかねません。

 医療などの自分の外側にある力に頼るのではなく、まずは自身の「ここのの態度」を変革していくべきだ、と天風は言います。

 天風は「人間は感情を制御できる」と明言しています。

 何が起きたとしても事実を受け入れ、自身の心を自在に切り替えることで真の「安心」を得られると天風は言います。 

 「成功の実現」には幸福と不幸に関する天風の考えとしての一説があります。

「本当の世界ってものは、幸福でもなければ、不幸福でもなければ、不健康でもなければ、また健康でもない。 」

病を克服するには 「私を健康にしてください」と願ってはいけない。「病気はもう、治りました。感謝します。」と唱え、活発にふるまっている自分を想像するのだ。 願望を述べると、自分が病気であることを前提にしている。「病気は忘れる限る」 

クンバハカ 嫌なことが外から影響した時、どうやって対処すればいいのか? それが、クンバハカ。何かしらの感情などが来た場合は、まず、腹に力を入れる。 それと同時に肛門んを閉める。そして、肩の力を抜く。  肩と肛門と腹 三位一体。 ヨガでは「クンバハカ」といって、もっとも神聖な状態である。 

信念の強化 天風氏は、心配事があったら、クンバハカを行い、鏡の前で、心配なら→「心配ないよ」 怒ることがあったら→「怒らない」・・・こんなふうに厳粛な気持ちで自己暗示を与えてやるんです。 そして天風氏は、「力の誦句(しょうく)」があり、
 「私は力だ、力の結晶だ。 
 何ものにも打ち克つ力の結晶だ。
 何ものにも負けないのだ。
 病にも、運命にも、否、あらゆるすべてのものに打ち克つのだ。
そうだ!強い、強い力の結晶だ!。」
 

 「怒らず、恐れず、悲しまず」を実行に移さないと、自分を宇宙本体から遠ざけることになってしまう。」 

 「人間は誰でも成功できるようになっているだ、ただ一つ、宇宙にの法則を正しく知って活用するならば、花も咲き、見もなるのだ」

 同じようなことを、日木流奈君11歳の少年が言っていた。重度の脳障害で、しゃべれない、立てない、しかし趣味は読書でリハビリの合間に読んでいた。 自分でリハビリ費用を稼ぐためにカレンダーを作っていた。そのカレンダーに、、、

 ボクが戦ってきたのはだれだろう
 他人に嫉妬したり
 比較して優劣を競ったり
 外に評価を求めたり
 絶対的価値は自分の中にあるというのに
 ボクは相対的なものばかり求めていた
 戦う相手を外に求めていた間は
 ボクの進歩は止まっていた
 挑む相手を自分の中に見つけたとき
 ボクは永遠というときの中で
 天に向かって進むことを許されたのだ 

 人生の幸福はどこからか舞い降りてくるものではない。 自分の心の持ち方次第である。 特に天風氏は「心というものは、霊魂という気の働きを行うための存在であり、心が思ったことや、考えたことによって、霊魂の活動が表現される。 心の行う思考は、霊魂を通じて、宇宙霊に通じている。 そして、宇宙霊は万物を創造するエネルギーであり、これを考えると、【思考は人生を創る】ということがわかる。 

 不動の信念を貫く 夢を実現したい! そんな時に、ああなりたい、こうなりたいではだめです。 そのなりたいことを、一つの現実の絵にして自分の心の中にはっきり描かないといけないんだよ。 それを絶え間なく、オリンピックの聖火のように燃やし続けるのだ。

 瞑想は世界の一体感を感じるもの 天風氏は、「世界は本来一つに有機的ネットワークでつながっている。しかし人間がそれに気づいていないだけ。」「神と人と、目に見えない世界で結びつこうとするのには、どうすればいいのか、これを言葉にすると、大自然の持つ神秘の力を自分のものとして、人間の心を向上させることだ。」

 

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夢現塾とは?

 私は21才で専門学校を卒業して、すぐに院長になりました。 

 経営・治療・スタッフ教育・ 患者さんが来ないことに対して、夜中に来るように神頼みするだけの日々を送ってきたこともあります。 

 21才でお金もない。 

 ただ、自分で調べる力はある。 

 そんな昔の自分のために、治療院夢現塾を作っております。 

▷治療院夢現塾 経営編◁

▷治療院夢現塾 治療編◁

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