
カイロプラクティックに方法を提供したのは接骨師だったが、理論を提供したのは磁気治療だった。
磁気治療の草分けAntor Mesmer(アントン・メスメル)※1は,1780年代後半に病気治療に役立つ(と思われる)磁気の特性を研究した。
Mesmerは何らかの流体もしくはエネルギーが宇宙を満たしており、それは動物の神経系や磁気に集中していると考えていた。
さらに、惑星や恒星が個々の人間の中にある宇宙的なエネルギーの流れに磁気的な影響を及ぼすと考えた。
こうして生じたエネルギーの乱れが病気をもたらす。
しかし、治療師を育成すれば、手や磁石を用いてこのエネルギーの乱れを正すことができるという。
そこで生まれたのが磁気治療だった。
磁気治療を進めるうち、やがてMesmerは患者を「夢遊」状態,すなわち催眠状態に陥らせるようになった。
半ば意識を失った人々は指示に対してことのほか敏感に反応した。
このように「催眠術」をかけられた患者たちは,本人に言わせると,磁石や水晶や人間の身体から光が発せられるのを感知することができた。
Mesmerはまた,磁気桶(baquet)も使い始めた。
これは水を満たし,蓋をした大きな桶で,鉄の棒が何本か突き出している。
患者たちは輪になり互いを縛り合った状態で,患部にこの鉄の棒を当てられる。
すると,彼らは痙撃を起こしたり嘔吐したり泣いたりし始め,やがて完治を宣言される。
磁気治療師は滞りないエネルギーの流れが健康を保ち,それが妨げられれば病気になるとした。
当初おもに磁気治療師をしていたDDパーマーは,やがてカイロプラクティックとなる治療法開発にあたり,こうした理論を神経系に応用した。
彼の言葉を借りれば,「カイロプラクティックは医学や他の治療法から生まれたのではなく,磁気療法が進化したもの」だ。
※1 Antor Mesmer(アントン・メスメル)とは?

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