血液データを確認

目次:血液データを確認

  1. TP 総蛋白
  2. ALB アルブミン
  3. A/G比 
  4. UN 尿素窒素
  5. LDL-CHO LDLコレステロール
  6. CREA クレアチニン
  7. Na ナトリウム
  8. K カリウム
  9. Cl クロール
  10. TCHO 総コレステロール (TC)(T-Cho)
  11. TG 中性脂肪
  12. T-Bil 総ビリルビン
  13. AST(GOT)
  14. ALT(GPT)
  15. ALP アルカリフォスファターゼ
  16. γ-GTP
  17. ChE コリンエステラーゼ
  18. LDH 血清乳酸脱水素酵素
  19. CPK クレアチンフォスフォキナーゼ
  20. AMY アミラーゼ 
  21. CRP(血液)
  22. グルコース GLU(血糖値)
  23. HDL-CHO HDLコレステロール
  24. BUN 尿素窒素
  25. 尿 蛋白定性
  26. 尿 糖定性
  27. 尿 ウロビリノーゲン定性
  28. 尿 ビリルビン定性
  29. 尿 比重
  30. 尿 PH反応
  31. 尿 ケトン定性
  32. 尿 潜血反応
  33. AFP アルファ・フェトプロテイン
  34. PIVKA-Ⅱ(腫瘍マーカー)
  35. CA19-9
  36. CEA
  37. CA125
  38. WBC 白血球数
  39. RBC 赤血球数
  40. HGP 血色素(ヘモグロビン)
  41. HCT ヘマトクリット
  42. MCV 平均赤血球容積
  43. MCH 平均赤血球血色素量
  44. MCHC 平均赤血球血色素濃度
  45. PLT 血小板数

TP 総蛋白

基準値 6.5~8.2 g/dL 

高い: 自己免疫性肝炎、過栄養性脂肪肝、多発性骨髄腫など

低い: 肝硬変、肝がん、ネフローゼ症候群、低栄養状態など

血液中には、100種類以上のたんぱく質が存在しますが、血液中のすべてのたんぱく質の総和が、TPです。

主成分はアルブミン(70%)とγ-グロブリン(20%)で、これらはそのほとんどが肝臓で産生されます。したがって、肝臓に障害が起こるとこれらのたんぱく質の合成能が低下して、TPは減少します。

また腎臓病などにより体外に漏れ出てしまう場合や、低栄養状態でも、TPは減少します。ただし脂肪肝などでは、アルブミンの合成量は減少するものの、グロブリンの合成量が増加して、TPは変化しない場合もあります。

TPの増減はさまざまな理由で起こるので、TPを測定するだけで病気の診断を決定することはできませんが、病気があるかどうかのふるい分けにはよい指標となります。

ALB アルブミン

基準値  3.7~5.5g/dL

高い:脱水症状

低い:肝疾患、重症肝障害、ネフローゼ症候群、栄養摂取不足など

アルブミンは、約600個のアミノ酸からできた分子量約66,000の比較的小さなタンパク質で、血清中の蛋白質の中では最も量が多い。アルブミンは血液の浸透圧を維持し、脂肪酸やホルモン、薬物など血中の様々な物質の輸送体として働き、蛋白代謝を反映して栄養状態の指標となる。また、アルブミンは肝でのみ合成されるので、肝障害の程度を判定するのにも有用であり、一方、腎障害などで、体外に喪失される病態では低下する。

A/G比 

基準値  1.10~1.80

高い:低・無γ-グロブリン血症

低い:各種肝疾患、ネフローゼ症候群、骨髄腫、栄養不良、悪性腫瘍など

血液中に含まれる蛋白である、アルブミン(A)とグロブリン(G)の量の比率を示します(A/G比)。血清総蛋白が基準範囲内の場合でも、このA/G比が基準範囲外を示し、なんらかの異常が隠れているという場合が少なくありません。こうした場合、総蛋白の値だけでは推測できなかった疾患の可能性をA/G比を測ることによって探ることができます。ただし、この値から原因疾患を特定することはできませんので、病気の程度を知るために使われることが多い検査項目です。

UN 尿素窒素

基準値  8.0~20.0 mg/dL

高い: [腎前性] 火傷、消化管出血、脱水 など[腎 性] 腎不全、ネフローゼ症候群、尿毒症 など[腎後性] 尿路閉塞性疾患、尿路結石 など

低い: 中毒性肝炎、劇症肝炎、肝硬変の末期、尿崩症  

尿素窒素(UN)は、血液中に含まれる尿素の窒素分であり、血清中の蛋白質以外の窒素成分の約50%を占める。尿素は、蛋白質の分解産物であるアンモニアが、そのままでは神経毒性を有するため、肝で尿素サイクルの代謝をうけて尿素に変換されたものである。尿素のほとんどは腎臓より糸球体で濾過されて尿中に排泄されるが、その一部は再吸収され血中に戻される。通常糸球体濾過値が半分以下に低下するとUNはクレアチニンとともに上昇する。

LDL-CHO LDLコレステロール

基準値  65~139mg/dL

高い: 家族性高コレステロール血症、特発性高コレステロール血症、高LDL血症など 将来における動脈硬化性疾患の危険因子となる(脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞など)。

低い:無リポ蛋白血症、低リポ蛋白血症、低LDL血症 

このLDL、HDLとはそれぞれ、Low Density Lipoprotein(LDL=低濃度のリポタンパク質)、High Density Lipoprotein(HDL=高濃度のリポタンパク質)の頭文字で、前述の脂肪分を運搬するリポタンパク質のことです。
体内のコレステロール運搬を担うリポタンパク質の違いで、含まれる脂肪の濃度や体内での脂肪運搬の機能が異なっています。

LDL(悪玉)コレステロールは本来、細胞内に取り込まれて、ホルモン産生、細胞膜の形成などの役割を担いますが、血中に多く存在すると血管壁に沈着、蓄積し、血管の壁で炎症反応を起こして血管の内壁を傷つけ、動脈硬化に起因する心筋梗塞や脳梗塞などの誘引となることが知られています。

対照的に、HDL(善玉)コレステロールは、組織に蓄積したコレステロールの除去、抗酸化作用、血栓予防作用、血管の内壁の維持、血液を固まりにくくする作用で、動脈硬化を防ぐ作用があると考えられています。

CREA クレアチニン

基準値  男性:55~96 μmol/ L(0.62~1.10 mg /dL) 女性:40~66 μmol/ L(0.45~0.75 mg /dL)

高い: 急性腎細尿管壊死 脱水 糖尿病性腎障害 糸球体腎炎 腎不全 筋ジストロフィー 子癇(妊娠誘発 高血圧症) 腎盂腎炎 腎血流不全 (ショック、 うっ血性心不全) 横紋筋融解 尿道閉塞

低い:筋ジストロフィー(晩期)重症筋無力症

クレアチニンは、体に不要なものの一つです。筋肉を動かすためのエネルギーを使うと発生します。血液に含まれるクレアチニンは、腎臓でろ過されて、尿として排出されます。

クレアチニンは尿以外では体の外に排出されません。そのため、血液中のクレアチニン値が高い場合は、腎臓の働きが悪くなり、尿が作れなくなっているかもしれません。

Na ナトリウム

基準値  135~145 mEq/L

高い:嘔吐、下痢(とくに乳幼児重症下痢症)、多尿(とくに急性腎不全利尿期)、口渇中枢障害(脳外傷、脳腫瘍)

低い:急性、または慢性腎不全、尿細管性アシドーシス、Na喪失性腎症、アジソン病、ACTH単独欠損症、慢性副腎皮質機能低下症、21-ヒドロキシラーゼ欠損症(塩喪失型)

ナトリウム(Na)は細胞外液中の陽イオンの主体をなす電解質であり、体液量は、体内のNa+量により決定されるので、食餌からのNa+の摂取量、尿中からのNa+の再吸収量(尿中排泄量)は、血圧に影響する。

K カリウム

基準値  3.5〜5.0 mEq/L

高い: 腎からの排泄障害:急性腎不全乏尿期,慢性腎不全,Addison病,低アルドステロン症,抗アルドステロン薬投与

低い: 悪性高血圧、 原発性アルドステロン症、 周期性四肢麻痺、 代謝性アルカローシス、 尿細管性アシドーシス、 Cushing症候群、 下痢、 嘔吐、 吸収不良性症候群、 浸透圧利尿

カリウムは、電解質成分の1つで、細胞内液中の陽イオンの大部分を占め、ごく一部が血清中に含まれます。
・主に野菜や果物から経口摂取され、腸で吸収されたカリウム量と等量のカリウムが腎から尿中に排泄されます。
・細胞の機能や神経、筋肉の興奮性、特に心筋に大きな役割を果たしています。

Cl クロール

基準値  99~109 (mmol/l)

高い: 脱水症、過換気症候群、腎不全など

低い: 嘔吐、アジソン病など

ナトリウムと共に水分保持や浸透圧調整に必要な電解質です。

TCHO 総コレステロール (TC)(T-Cho)

基準値  150~219 mg/dL

高い: 高脂血症 リポ蛋白リパーゼ欠損症 ネフローゼ症候群 閉塞性黄疸 糖尿病 甲状腺機能低下症

低い: Tangier病 魚眼病 LCAT欠損症 甲状腺機能亢進症 Addison病 下垂体機能低下症

血中のコレステロールは、大半は体内での生合成で供給され、主たる合成臓器は肝臓である。コレステロールはステロイドホルモンや胆汁酸の材料、細胞の膜構成成分として利用される重要な物質で、血中では約70%がエステル型で存在する。

TG 中性脂肪

基準値 30~150 mg/dL 

高い: 閉塞性黄疸、脂肪肝、高脂血症、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、肥満など

低い: 重症肝障害、βリポ蛋白欠損症、甲状腺機能亢進症など

TGは、生体のエネルギーの貯蔵と運搬を担っている血清脂質で、その多くは皮下脂肪として蓄えられています。TGは高脂血症や動脈硬化の指標としてよく知られていますが、肝機能の指標でもあります。TGには、食物から摂取される外因性のものと、肝臓で合成される内因性のものがあり、肝機能が低下すると、内因性TGの合成が低下し、血液中のTG量も減少します。

T-Bil 総ビリルビン

基準値  0.2~1.2 mg/dL

高い: 肝炎、閉塞性黄疸、胆石症 等

低い:

ビリルビンは寿命を終えた赤血球が分解される際に生じる色素です。ビリルビンは肝臓に運ばれ、胆汁の中に流れ込んで体外へ排出されます。
通常、血液中にビリルビンはほとんど存在しませんが、胆汁の通り道である胆道の流れが悪くなるとビリルビンが溜まり、血液中に放出されるようになります。

AST(GOT)

基準値  7~38  IU/L

高い: 

低い:

健康な方の血液中にもみられますが、肝臓に障害が起こって肝細胞が壊れると、血液中に流れる量が増えるため、値が上昇します。

心筋や骨格筋、赤血球中などにも多く含まれているASTと比べて、ALTは主に肝臓中に存在しているため、肝細胞の障害の程度を調べるのに適しています。健康な人ではALTよりASTが高値を示しますが、肝障害の場合、ALTの方が高くなります。

ALT(GPT)

基準値  4~44 IU/L

高い: 高値:急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなど

低い:

健康な方の血液中にもみられますが、肝臓に障害が起こって肝細胞が壊れると、血液中に流れる量が増えるため、値が上昇します。

心筋や骨格筋、赤血球中などにも多く含まれているASTと比べて、ALTは主に肝臓中に存在しているため、肝細胞の障害の程度を調べるのに適しています。健康な人ではALTよりASTが高値を示しますが、肝障害の場合、ALTの方が高くなります。

ALP アルカリフォスファターゼ

基準値  50~350  IU/mL

高い: 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆管結石、胆管がん、潰瘍性大腸炎、骨折、甲状腺機能亢進症、骨腫瘍など

低い:亜鉛欠乏、甲状腺機能低下症、遺伝など

ほとんどの臓器や組織に含まれる酵素です。肝臓、小腸、胎盤、骨などに多く含まれ、これらに異常が生じると、数値が高くなります。そのため肝機能の異常や、肝臓から十二指腸への胆汁の動き、悪性腫瘍が骨に転移していないか、などがわかります。

γ-GTP

基準値  男性:80 IU/L以下  女性:30 IU/L以下

高い: 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝炎、薬剤性肝障害、胆道系疾患など

低い:

たんぱく質を分解する酵素で、肝臓、腎臓、膵臓などの細胞に含まれており、これらの組織に障害が起こったり、肝・胆道系に閉塞があると、血液中に流れ出てきます。
したがって、肝臓および胆道系疾患のスクリーニング(選別検査,ふるい分け)としてよく用いられます。

ChE コリンエステラーゼ

基準値  男性:234~493U/L  女性:200~452U/L

高い: 脂肪肝、糖尿病、ネフローゼ症候群

低い: 肝硬変、慢性肝炎、低栄養

肝臓で作られる酵素のひとつで、肝機能が低下すると値が低下します。また、脂質代謝にも関わっているため、栄養過多で起こる脂肪肝や脂質異常症では、値が上昇します。

コリンエステラーゼ(ChE)低値は肝機能低下と低栄養状態があり、急性・慢性肝炎や肝硬変、急性重症感染症、慢性消耗性疾患、悪性腫瘍などがあります。ChE阻害作用を有する薬剤の服用でも低下します。

LDH 血清乳酸脱水素酵素

基準値  120~240U/L

高い: 心筋梗塞、何らかのがん、白血病、筋肉障害、肝炎、心不全、溶血性貧血など

低い:

体内でブドウ糖がエネルギーに変化するときに働く、血清中にある酵素です。主に肝臓、心臓、腎臓、骨格筋、血球に異常が生じると、血液中に流れ出るため、数値が高くなります。

CPK クレアチンフォスフォキナーゼ

基準値  男性の場合、1リットルの血液のなかに40~250単位、女性の場合30~200単位が基準です。

高い: 筋ジストロフィー、多発性筋炎、皮膚筋炎、狭心症、心筋梗塞、甲状腺機能低下症、外傷、脳梗塞

低い: 甲状腺機能亢進症、結合織疾患、ステロイド治療、化学療法、高ビリルビン血症

CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)は、骨格筋や心筋などの筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たす酵素の一種です。
CPKは、骨格筋のや心筋のほか、平滑筋や脳などに含まれ、血球中や肝臓にはほとんど存在しません。そのため、血清CPK濃度の測定は、筋肉や脳などの組織細胞障害があるかどうかを判断するうえで役立ちます。

AMY アミラーゼ

基準値  39~134 U/L(37℃)

高い: 急性膵炎 膵嚢胞症(偽性も含む) 急性耳下腺炎 慢性腎不全 胆道炎 十二指腸潰瘍穿孔 腸閉塞 腹膜炎 糖尿病性ケトアシドーシス 開腹術後 腹部外傷

低い:

主に膵臓と唾液腺より分泌され、膵臓から最も多量に分泌されるので膵障害を調べるための代表的な検査

CRP(血液)

基準値  0.30mg/dL以下

高い: 細菌・ウイルス感染症 リウマチ熱 関節リウマチ 心筋梗塞 等

低い:

C-リアクティブプロテインというたんぱく質で、体内で炎症が起きたり組織細胞に障害が起こるとこのたんぱく質が増えていきます。

グルコース GLU(血糖値)

空腹時血糖(起床時から何も食べない状態〈空腹時〉で測定した血糖値)
正常域……70~100mg/dL未満
正常高値……100~109mg/dL未満
境界域……110~125mg/dL未満
糖尿病域……126mg/dL以上

食後2時間血糖
正常域……140mg/dL未満
境界域……140~199mg/dL未満
糖尿病域……200mg/dL以上

HDL-CHO HDLコレステロール

基準値  男性 40~85mg/dL 女性 40~95mg/dL

高い: CETP欠損症、家族性高αリポ蛋白血症、原発性胆汁性肝硬変症 など

低い: Tangier病、LCAT欠損症、LPL欠損症、アポA-Ⅰ欠損症、アポC-Ⅱ欠損症、慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能異常 など

脂質であるコレステロールはそのままでは血液に溶けないため、特殊な蛋白質がくっついた「リポ蛋白」という形で体内を巡っています。
 このリポ蛋白にはいくつかの種類がありますが、そのうちHDL-コレステロールは、血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしています。いわば血液中のコレステロールが増えるのを防いでいるわけで、「善玉コレステロール」と呼ばれています。

BUN 尿素窒素

基準値 8~20 mg/dl

高い: 慢性腎炎、腎不全、消化管出血、尿毒症など

低い: 肝硬変、肝機能不全など

血液中の尿素窒素量を測定し、腎機能・肝機能の状態を調べる検査です。
体内のたんぱく質の老廃物が尿素窒素で、肝臓でアンモニアと二酸化炭素をもとに作られ、尿として排出されます。クレアチニン検査もあわせておこない、腎機能を総合的にしらべます。

尿 蛋白定性

基準値  陰性(ー)

高い: 糖尿病、甲状腺機能亢進症や腎性糖尿など

低い:

血液は腎臓の中の不要物だけがろ過され、尿中に排泄されます。正常であれば血液中の蛋白は腎
臓ですべて再吸収されます。
腎機能が低下すると体にとって必要な蛋白が腎臓からもれ出てきます

尿 糖定性

基準値  陰性(ー)

高い: 急性・慢性膵炎、 先端巨大症、 腎性糖尿、 甲状腺機能亢進症、 糖尿病、 脳血管障害、 Fanconi症候群、 腎障害、 内分泌疾患

低い:

尿糖検査は、尿の中に糖がでているかどうかを試験紙で調べる定性検査と、1日の尿中に含まれる糖の量を測定する定量検査があります。 定性検査の結果が陽性(+)~(++)の場合は、異常と考え糖尿病を疑って、再検査を行います。 ただし、尿糖の検査結果が陰性であっても、糖尿病ではないとは限りません。

尿 ウロビリノーゲン定性

基準値  陽性(+) 弱陽性(±)

高い: 陽性(++)急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、溶血性黄疸など

低い: 陰性(ー)胆汁うっ帯、閉塞性黄疸など

尿中に含まれるウロビリノーゲンを量測し、肝機能に異常がないかを調べます。古くなった赤血球中のヘモグロビンはビリルビンという物質になり、腸内に送られ、細菌によってウロビリノーゲンに変わります。ウロビリノーゲンの一部は血液中に流れて、肝臓や、腎臓を経由して尿といっしょに排泄されます。
肝臓に障害があると、ウロビリノーゲンの量は増加し、肝炎や肝硬変、黄疸などが疑われます。

尿 ビリルビン定性

基準値  陰性(ー)

高い: 肝外閉塞性黄疸 先天性胆道閉鎖症 肝内胆汁うっ滞 胆道疾患(総胆管結石、胆道癌) 肝細胞性黄疸 ウイルス性肝炎 肝硬変  薬物性肝障害 体質性黄疸  Dubin-Johnson症候群  Rotor型高ビリルビン血症

低い:

尿中ビリルビンを試験紙法によって検出するスクリーニング検査で、肝疾患を推定する簡易的な検査である。
尿中に出現するビリルビンは、主としてグルクロン酸抱合体である直接ビリルビンであり、腎機能が正常である限り間接ビリルビンは出現しない。したがって、体質性黄疸の場合は間接ビリルビンが主体となるため、尿中ビリルビンは(-)か(±)~(+)などの軽度にとどまる。これに対し、肝外閉塞性黄疸では高濃度のビリルビン尿がみられ、尿を激しく混和すると尿の泡沫まで黄染する。

尿 比重

基準値  1.005~1.030

高い: 

尿量増加を伴う場合・・・・・・・・糖尿病 

尿量減少を伴う場合・・・・・・・・脱水症

低い:

尿量増加を伴う場合・・・・・・・・尿崩症、水分過剰摂取

尿量減少を伴う場合・・・・・・・・腎不全(乏尿期)

尿比重とは、尿中に溶けている全溶質の含量を示す指標であり、これは腎臓の重要な機能である尿の濃縮や希釈能の状態を相対的に反映しています。
尿比重は変動し、水分摂取、食事制限、運動負荷、発汗、季節などの環境因子など多くの因子の影響を受けます

尿 PH反応

基準値  5.0~7.5

高い: 野菜・果物類の多量摂取、嘔吐による胃液喪失、尿路感染症、腎不全 等

低い: 蛋白食・動物性食品の多量摂取、絶食、飢餓、激しい運動後、糖尿病、痛風、下痢、ビタミンC摂取時 等

尿pHは体内の酸-塩基平衡を示す指標です。
腎臓では体内の過剰なアルカリを尿中に排泄するという調節機構があり、正常尿のpHは平均6.0の弱酸性に保たれている。酸度の高い尿は色が濃く、低い尿は色が淡いです。
一般に、動物性食品を多食すると酸性に傾き、植物性食品を多食するとアルカリ性に傾きます。

尿 ケトン定性

基準値  陰性(ー)

高い: 糖尿病性ケトアシドーシス 飢餓 下痢、嘔吐、脱水時 甲状腺機能亢進症

低い:

ケトン体は、栄養を充分に取れていない時に尿中に出ます。脂質が肝臓で代謝されるときにできるのがケトン体です。管理状態がよくない糖尿病、高熱、嘔吐、下痢、絶食(ダイエット等)、激しい運動など脂質をエネルギーにするため、ケトン体が増え尿中に出てきます。

尿 潜血反応

基準値  陰性(ー)

高い: 要注意(±、+) 異常(++) 尿路結石、膀胱炎、糸球体腎炎

低い:

尿に血液が混じっていないかを調べます。

AFP アルファ・フェトプロテイン

基準値  10 ng/mL以下(IRMA法)陰性(RPHA法)

高い: 肝がん

低い:

AFPは、現在、肝細胞がんの早期発見に最も有用といわれており、原発性肝がん(はじめから肝臓にできたがん)では、約40~50%の方に顕著な上昇がみられます。

PIVKA-Ⅱ(腫瘍マーカー)

基準値  1 μg/mL未満(ラテックス凝集法) 40 mAU/mL未満(ECLIA法)

高い: 肝細胞がん、ビタミンK欠乏症

低い:

PIVKA-IIは異常な血液凝固因子(凝固因子プロトロンビンの前駆体)です。
健康な方の血液中には存在せず、ビタミンKの欠乏時や、肝障害、肝細胞がんなどのときに血液中に出現します。

PIVKA-IIは、肝細胞がんでは50%以上の陽性率を示しますが、肝硬変での陽性率は10%以下で、肝がんと肝硬変との鑑別にも有用です。

CA19-9

基準値  37 U/mL

高い: 37~50 軽度上昇

若年婦人 膵炎、膵嚢胞、胆石症、胆管炎
糖尿病、肝炎、肝硬変
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫

50~100 中等度上昇

膵炎、膵嚢胞、胆石症、胆管炎 肝炎、肝硬変 子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫 気管支拡張症、気管支嚢胞、肺結核 膵癌、胆道癌、胃癌、大腸癌、肝癌 卵巣癌、子宮体癌、乳癌 肺癌

100以上 高度上昇

胆石症、胆管炎 卵巣嚢腫 気管支拡張症、気管支嚢胞 溶連菌感染症 膵癌、胆道癌、胃癌、大腸癌 卵巣癌 進行肺癌

低い:

膵臓がん患者の血液中で上昇する腫瘍と関連のある糖鎖抗原(CA19-9)の量を測定する血液検査です。この抗原は、膵臓のがん細胞によって大量に産生され る異物で、膵臓がん患者の血清に増加が認められるため、他の腫瘍マーカーとともに膵臓がんの診断や治療のモニターとして利用されます。基準値は37.0以 下(U/ml)ですが、80%以上の膵臓がん患者で陽性となります。

CEA 

基準値  0.1~5.0 ng/mL

高い: 5.0~10.0 軽度上昇 高齢者、喫煙、良性疾患 (悪性腫瘍も否定できない)

 10.0~20.0 中等度上昇 悪性腫瘍を疑う(良性疾患はまれ)

20.0以上 高度上昇 悪性腫瘍を強く疑う リンパ節、他臓器への転移を疑う

低い:

CEAは癌の存在を示唆する腫瘍マーカーの一つです。癌が発生すると、特殊な蛋白質、酵素、ホルモンなどを作り出します。CEAは胎児の早期の受精卵細胞と共通する物質で、この数値が高くなる場合、大腸癌、肺癌などの消化器系の癌の可能性が考えられます。

CA125

基準値 20~35 U/mL

高い: 35~100 低度上昇 不妊薬剤投与 妊娠 月経 婦人科良性疾患 子宮内膜症、子宮筋腫
腹膜炎 肝胆膵、消化器癌 癌腹膜転移 肺癌、乳癌、脳腫瘍 卵巣癌、子宮体癌 

100以上 高度上昇 まれに妊娠 炎症合併子宮筋腫 卵巣良性腫瘍 卵巣癌 消化器癌

低い:

CA125は婦人科領域で最も多用されている腫瘍マーカーで、卵巣がん全体では70~80%の陽性率を示し、診断や治療効果判定、予後の推測、再発予測のモニタリングに有用であり、時に消化器がんのマーカーとしても用いられることがあります。

WBC 白血球数

基準値  男 3,600-9,000 /㎕ 女 3,000-7,800 /㎕

高い: 

低い:

白血球は血液の細胞成分のひとつで体内に炎症がある
時や血液疾患の時に数値の変動がみられます。

RBC 赤血球数

基準値  男 387-525 万/㎕ 女 353-466 万/㎕

高い: 

低い:

HGP 血色素(ヘモグロビン)

基準値  男 12.6-16.5 g/dl 女 10.6-14.4 g/dl

高い: 

低い:

HCT ヘマトクリット

基準値  男 37.4-48.6 % 女 32.1-42.7 %

高い: 

低い:

血液中の赤血球容積の割合で、貧血の有無や程度を診断します。

MCV 平均赤血球容積

基準値  男 87.2-104.2 fl 女 83.3-100.3 fl

高い: 

低い:

それぞれ平均赤血球1個あたりの容積、ヘモグロビン量、ヘモグロビン濃度をあらわします。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値から計算し、貧血の種類がわかります。

MCH 平均赤血球血色素量

基準値  男 29.2-35.3 pg 女 27.4-33.8 pg

高い: 

低い:

それぞれ平均赤血球1個あたりの容積、ヘモグロビン量、ヘモグロビン濃度をあらわします。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値から計算し、貧血の種類がわかります。

MCHC 平均赤血球血色素濃度

基準値  男 32.0-35.0 % 女 31.8-34.7 %

高い: 

低い:

それぞれ平均赤血球1個あたりの容積、ヘモグロビン量、ヘモグロビン濃度をあらわします。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値から計算し、貧血の種類がわかります。

PLT 血小板数

基準値  13.8-30.9万/㎕

高い: 

低い:

血液の細胞のひとつで、血液を固めて止血する働きがあり、出血傾向、血液凝固性疾患の診断に用います