
高血圧の徹底分析
血圧と歴史
血圧の測定は、1720年にヘイルス(Steven Hales)という男が初めて測定に成功しました。

1920年3月24日にロシアの外科医、ニコライ・コロトコフが血圧測定に使われる「コロトコフ音」を発見。 ※コロトコフ音とは・・・血圧測定で、圧迫を開放して聞こえる音。

1896年胃イタリアの医師、ピオーネ・リヴァロッチが水源柱を使った、圧力計と、ゴム球で加圧するカフを上腕に巻き付けた「世界初の血圧計」を開発しました。

高血圧の治療の歴史
「血圧の高い人は死亡率が高い」、という報告は、100年近く前から医学界ですでに発表されていました。 アメリカの保険会社は1911年頃に、血圧を医師に足底してもらい、心筋梗塞、脳卒中との因果関係を調査していたと言います。 ただ、昔は、高血圧は「良し」とされていました。 「岐津ついた臓器の血流を維持するためには、高い血圧が必要」という認識です。 血圧を下げてしまうと臓器の障害が進んでしまうと考えていました。 1898年には、レニンというホルモンが高血圧に関係していることがわかり、1934年になると、犬の腎動脈を細く狭くすると血圧が上昇することも研究結果として発表されました。
日本では、明治後期や大正初期には血圧測定をしていました。 「高血圧」も同時期に使われるようになりました。 製薬会社の内藤豊次氏はどいつから血圧降下剤を発売にあたり、新聞広告で打ち出したのが「高血圧」という言葉。「血圧高ければ命短し」というキャッチコピーを出し、血圧降下剤は売上は増大。
1946年頃には、結核などの感染症の死亡者数が減少し、脳血管障害による、脂肪率が死因の第1位になります。 そうなると、日本でも高血圧の危険性が広く認知されるようになりました。 1950年代になると、交感神経の働きを遮断し、血管を拡張したりする薬が登場。 1961年には、福岡県で大規模な研究がスタート、血圧だけではなく、血液中の脂質、血糖が多くの病気と関連する点生活習慣との関係なども明らかになりました。
血圧の薬もたくさんあり、1957年には、利尿剤 1964年にβ遮断薬、 1971年にカルシウム拮抗薬 1975年にα遮断薬、 1977年にアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)1991年にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 が登場。 血圧をコントロールするのに、次々と新薬の開発。日本では脳血管障害の死亡者が1970年をピークに減少しています。
近年では、日本高血圧学会が2000年に「高血圧治療ガイドライン」を発表し、治療方針を打ち出しています。
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