投稿日:2021年4月5日 更新日:2023年11月21日

目次:手根管症候群を徹底分析
1・手根管症候群の改善例を紹介4選
1-1・7年間続いた手のしびれ
1-2・妊娠からの14年間の手のしびれ
1-3・20年間続いた手のしびれ
1-4・産後の手のしびれ・夜も眠れない
手根管症候群の症状の説明
夜に起きてしまうしびれが辛くなる人へ
仕事でしびれが強くなる人へ
朝起きるとしびれが強い人へ
両手にしびれがある人へ
腕の方まで痛みが広がる人へ
文字を書くときにしびれる人へ
パソコン・運転時に辛い人へ
手根管症候群・整体の治し方
2・手根管症候群とは?

手根管症候群は手のしびれを訴える症状を言います。
手根管は手首の神経が通るトンネルのことを指します。(図1)

手根管は、手根骨と、横手根靭帯からなるトンネルで、神経(正中神経)と腱が通ります。 手根管症候群は、この部位に起こる様々な原因によって生じる正中神経障害の総称です。
手根管症候群の症状は?
手根管症候群は手のしびれが特徴的です。
最初の段階は、人差し指、中指、のしびれや、痛みが出ます。
症状が強い場合は、親指と薬指までしびれが出るようになります。
これは、手根管を通る神経(正中神経)が関与する場所だからです。(図参照)

段階的に 初期のしびれの感じは人によりさまざまですが、進行していくと、夜間のしびれや、明け方に強いしびれと痛みを生じることがあります。
またさらに進行すると、親指の付け根の筋肉(母指球)の筋肉がやせてしまいます。

そうすると、しびれや痛みだけではなく、縫物、ボタンなどの細かい作業が困難になります。
(確認作業にOKサインがありますが後で解説します。)


手根管症候群の原因は?
特発性が多く原因不明とされています。(特発性 → 原因が特定できない。)
ただし、妊娠中の女性や更年期の女性に多く生じるのが特徴です。
また腱鞘炎のような感じとして、仕事上、またスポーツにより、手の使い過ぎによって手根管症候群になります。
しかし症状を分析すると、この手根管の中で神経・正中神経が圧迫されることが一般的です。
(稀にガングリオンが原因することがあります。)
3・手根管症候群の治療方法

手根管症候群は、原因として、神経の圧迫という説明をしました。
神経を圧迫されて、手根管部に炎症が起きてしまった状態です。
そのため、まずは炎症を抑えるような治療が開始されます。
投薬であれば、 消炎鎮痛剤やビタミン12などから、湿布薬など、 仕事や運動が原因しているのならば、生活指導にシーネ固定等(サポーター)を行います。

夜のしびれが強い場合、明け方のしびれがひどい場合も夜の寝るときのシーネ固定(図)が治療の選択肢にあります。
運動神経障害、ボタンができない、細かい作業に支障をきたす、母指球がへこんでいる(萎縮)している場合は手術を検討します。

※ビタミン12・・・神経や血液細胞に健康にする栄養素
※手術をすることを「観血的療法」と言い、手術しないで治療することを「保存的療法」と言います。
手根管症候群の手術
手根管症候群は神経が通る手根管と言われるトンネルが靭帯(屈筋支帯・横手根靭帯)で覆われています。

神経が圧迫していると言う事は、靭帯が肥大していることが多いです。
この靭帯を切開することにより神経の圧迫を解放してあげる手術が一般的です。

【※手根管症候群 手術 画像 血が苦手な方は見ることをお控えください。】
最近では内視鏡を使った鏡視下手根管開放術という手法があるようです。
4・手根管症候群の検査方法

手根管症候群の検査は比較的、自分でもできる検査がありますのでいくつか紹介していきましょう。
▷ファーレンテスト
ファーレンテストは、手根管部の圧迫を強制する姿勢を取ります。

神経が圧迫して出る手根管症候群に対して、手首を動かし神経を圧迫させてしびれが出る、しびれが強くなるようなら手根管症候群の診断の一つに考えます。

手をこのようにして1分間保持していきます。
①胸の前で両手の甲をつけたまま、軽く押し続ける。
※腕の高さは肩と同じに保つ。
②しびれが起きなければOK。しびれがでるようなら陽性反応
ファーレンテスト陰性
もし、手のしびれがあるのに、ファーレンテストが陰性の場合、手根管部が根本原因にないことがわかります。
よく疑うのは、頚椎ヘルニア、胸郭出口症候群、自律神経系の手のしびれを考えます。
2・チネル兆候

次はチネル兆候です。
チネル兆候とは、神経の損傷部位を叩くことによって、響くような、しびれを誘発させるテスト方法です。
手根管症候群は、手根部に炎症があり、症状が出てますので、手根管部を叩くことでしびれを誘発させます。
手根管症候群のチネル兆候のポイントは手根管の位置を正確に叩けることが大切です。
チネル兆候・・・Tinel徴候・ティネル徴候などの呼び方があります。
チネル兆候は神経再生が順調に進んでいるのかを確認するテスト法でもあります。 神経の再生は1日1~2mmと言われています。 手根管症候群のチネル兆候は炎症部の確認を行いますが、神経再生の確認として、チネル兆候の位置が末端、末梢に移動していると順調に回復していることを意味します。

手根管部を打診器で叩きます。
①手根管を叩いてしびれが強く出るならば陽性。
(手根管部を指で押さえてしびれが強くなっても陽性)
※手根管の間違いやすい場所
※手根管の位置に注意 手首よりも指先 親指の付け根の位置になります。


チネル兆候が陰性
ファーレンテスト同様の流れを考えます。
もし、手のしびれがあるのに、チネル兆候が陰性の場合、手根管部が根本原因にないことがわかります。
よく疑うのは、頚椎ヘルニア、胸郭出口症候群、自律神経系の手のしびれを考えます。
手根管症候群の画像検査

手根管症候群は、靭帯の影響や炎症によって起こりますので、エコー検査を行うのが一般的です。
しかしながら、可能性として、腫瘍の確認を含めて、レントゲンの撮影をするところがほとんどだと思います。

狭くなっている場所に神経の圧迫があります。
手根管症候群の運動神経障害

手根管を通る神経・正中神経は運動神経の役割があります。
正中神経の役割の筋肉は母指球筋です。
詳しくは・・・
母指球筋 短母指外転(正中神経)
短母指屈筋(正中神経)
母指対立筋(正中神経)
【母指内転筋(尺骨神経)】
母指球筋に影響が出ると、人差し指 と 親指 でつまむ作業に支障が出ます。
これを検査する方法があります。
パーフェクトOテスト(Perfect O)

〇 が作れているのは、 OKサイン や パーフェクト0(オー)テスト陰性 など呼びます。
そして 〇 が作れない状態を ティアドロップ兆候(涙のしずく) と呼びます。
ティアドロップ兆候

これは、正中神経と正中神経に関係する筋肉(支配神経)によって現れる兆候です。
短母指外転筋 → 母指MP関節の屈曲、母指CM関節の掌側外転(っていう動き)
短母指屈筋 → 母指MP関節の屈曲(曲げる作業)を行う。
母指対立筋 → 母指MP関節の屈曲(曲げる作業)を行う。
ティアドロップのになってしまう影響するのは、 CM関節の掌側外転障害 と MP関節の屈曲障害 になります。


