投稿日:2021年1月8日 更新日:2024年2月14日

メニエール病とは?
メニエール病は めまいが耳の病気により引き起こされることを最初に発見したとされる、フランスの医師、メニエール氏に、ちなんで命名されました。(1861年)

1938年に、山川先生 Hallpike(ハルパイク)先生 は メニエール病の研究を行い、内耳の問題の中で、内リンパ水腫が存在していることを突き止めました。
今はメニエール病も認知されているかと思います。
メニエール病は、突然、回転性めまいの発作が数十分から数時間続き、同時に耳がふさがったような感覚や耳鳴りなどが繰り返し起きる病気です。
「若い女性がストレスめまいを起こす病気」というイメージを持つ方もいると思います。
今はメニエール病も認知がされてきていますが、 めまいに理解されない状況だと、「なまけ病」だと誤認されている人もいます。
いつ激しいめまいに襲われるかもしれない、めまいの発作のたびに仕事を休まないといけない.
その不安感。
そして、その中の生活。

実際に統計上 20代から40代の女性に多い病気で 体系やせ型 几帳面な性格の人がなりやすいという結果が出ています。
※最近は少し年齢が上がっているのかもしれません。
対象人数 69人 年齢平均57歳(±10歳) 男性43% 女性57%
ちなみに、メニエール持ち 平均9年 発作回数 月3.5回
70%が 中等度難聴 40dB以上70dB未満 普通の大きさの会話での聞き間違いや聞き取りにくさを感じる
【難治性メニエール病に対する内リンパ嚢拡大術の成績【北原正章・後藤英一郎・松岡 浩史】
・・・・・
平成20年1月1日から12月31日までに新規発症して研究班員所属の医療機関を受診したメニエール病確実例248症例について、発症年齢、性別を調査した。
平均発症年齢は男性48.5歳、女性51.4歳、
直近の国勢調査結果で補正した階層別年齢で60歳以上の発症割合は男性19.8%、女性30.2%であった。
ちなみに1975年当時の調査では、平均発症年齢は男性42.2歳、女性41.4歳、60歳以上の発症割合は男性10.7%、女性13.2%であり、平均年齢は約10歳、60歳以上の発症割合は約2倍に増加しており、近年のメニエール病発症年齢の高齢化を示す結果であった。
また、性別では男性33.5%、女性66.5%と女性優位の結果を示した。
厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 前庭機能異常に関する調査研究 平成20年度 総括・分担研究報告書より
めまいの頻度は人によりさまざまですが、発作を繰り返すたびに徐々に聴力が下がっていく場合もあり、過労やストレスがきっかけとなって発作が起こるといわれています。
※メニエール病はその80~90%が生活指導,薬物治療等で軽快,治癒すると考えられている
「第119回日本耳鼻咽喉科学会総会教育セミナー」 メニエール病の診断と治療 ―メニエール病の治療―
メニエール病・改善例紹介
15
・メニエール病と診断される
・数回の入院を経験
・突発性難聴も併発





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病院では、メニエール病と診断されました。
突発性難聴も併発。
8月7日~14日まで入院。
9月8日~12日まで入院。
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福島県 郡山市 32歳 男性
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▷メニエール病の治し方≪治療家用≫
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65
・1年半続いたメニエール病
・入退院繰り返すひどいめまい
・めまいと吐き気で目が開けられない




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メニエール病と診断されて1年半ほど続きました。
めまいと吐き気で目が開けれらない程です。
耳鼻科や、脳神経外科で検査をしてもらいましたが、メニエール病と診断されるだけでした。
めまいが出ると、「安全なところで休んでください」としか言われません。
めまいがひどく入退院を繰り返しますが、点滴のみです。
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福島県 田村市 55歳女性
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メニエール病の症状(簡易)

以下が典型的な症状です。
回転性めまい
突然、ぐるぐる激しく回るめまいが、数十分から数時間続きます。
耳鳴り
「ブーン」「ザーッ」という耳鳴りが起こります。
難聴
発症初期は、低音だけの難聴の場合が多く、すぐに回復することもよくあります。
何度も発作を繰り返しているうちに、高音部も聞こえが悪くなったり、難聴が徐々に進行してくる場合もあるので、注意が必要です。
メニエール病の症状 解説

耳には(内耳には)
▷蝸牛(リンパが入っていて、音の振動を脳に送るう役割。)

蝸牛だけの問題が出た場合は、めまいよりは難聴だけを自覚。
水ぶくれが弱い場合は、「耳が詰まった感じ」 また、耳鳴り、 「音が響く感じ」 が出てきます。
蝸牛にリンパが溜まって、圧力が高くて神経を圧迫していると 難聴症状が出現してきます。
▷三半規管(頭の回転を測定)・耳石器(頭の傾き、エレベータなどの加速を測定)

もし三半規管 ・ 耳石器 が強い水ぶくれになれば、「難聴」や「耳が詰まった感じ」よりは めまいのみを感じます。
めまいの強さも 「ぐるぐる回転するめまい」(9割)から 「フワフワ雲の上を歩いている感じ」(1割) のものまで、さまざまです。
めまいは10分から、数時間程度であることが多いです。
この両方、もしくはどちらか一方が強く水ぶくれになるかで症状が異なります。
蛇足・・・
耳のこの小さな器官でバランスをとっているのは不思議ですね。 三半規管で頭の回転の速度と方向を感じて、耳石器で重力 エレベーターの感覚を感じて、人間の体の神秘さを感じます。
もしこの状態が長く続くと、 耳の内部の膜迷路が破れて、外リンパ液と内リンパ液 が混ざって、メニエール病のめまい、難聴、耳鳴り、の症状が起きます。
内リンパ液がある程度、流れて、圧力が下がると、敗れた膜迷路は癒着してふさがり、症状が治まります。
これを 「繰り返す」「反復すること」 で メニエール病の診断につながります。
症状としては、日常生活に支障にきたすような 重度の回転性のめまい が突然起きて、 吐き気 嘔吐があって、 耳が圧迫される感覚 と 難聴 を伴ないます。
メニエール病の原因

明確には原因不明
しかし、
内耳にある「蝸牛(かぎゅう)」の中にリンパ液が過剰にたまる状態のが、メニエール病の発作を引き起こすと言われています。
なぜリンパ液がたまるのかははっきりしていません。
ストレスや過労、寝不足、気圧の変化、几帳面な性格などが誘因になり、発作が起こるので、それらとの関係があると言われています。
リンパが溜まりすぎて、支えている膜が破れると、リンパがバーっと流れて、感覚細胞がびっくりして、強い症状が出ます。(めまい、難聴)
リンパが流れると膜はまた癒着して正常に戻る。(症状は数時間)
そして、何かの原因によってまたリンパが溜まってしまう。(繰り返す)
内耳全体は、膜迷路と言われる膜で仕切られていて、トンネルのような構造になっています。
外はナトリウム成分が多い外リンパ液、 内側はカリウム成分の多い、内リンパ液という2種類の液体で満たされています。
何かの原因でこのリンパのバランスが崩れて、内リンパが増えてしまい、内耳の圧力上がります。(内リンパ水腫)圧力が高くなってくると、膜迷路が破れます。
内リンパ液と 外リンパ液 が混ざってしまい、感覚細胞が刺激を受けるようになり、めまいの発作が起きる。 内圧が下がると、敗れた膜は癒着してふさがり、症状は治まる。
これを「繰り返す」のがメニエール病です。
病院は何科に行けばいいの?
耳鼻咽喉科を受診しましょう。
また、メニエール病には、激しい頭痛、意識障害、手足のしびれや舌のもつれ、ものが二重にみえるなどの症状はありません。(脳の病気の疑い→脳神経外科)
回転性めまいとともに、難聴・耳鳴り(聴力検査が必要)などの症状が同時に起こった場合には、耳鼻科に受診しましょう。
メニエール病の検査

メニエール病は厳密な診断基準があります。
2016年 日本めまい平衡医学会によるメニエール病の診断基準
「聴覚症状のある方で、内耳に造影MRIで内リンパ水腫を認める場合」メニエール病が確定します。
メニエール病診断基準
A.症状
①めまい発作を反復する。
②めまい発作に伴って難聴、耳鳴り、耳閉感などの聴覚症状が変動する。
③第8脳神経以外の神経症状がない。
※第8脳神経 内耳神経 → これは脳卒中は入っていませんよーって意味。
主に「難聴、耳鳴り、耳が詰まる感じの難聴症状を伴う、めまい発作を反復する」ことです。
ここでのポイントは 反復すること。 難聴も、めまいも1回だけではメニエール病とは言いません。
B.検査所見
①純音聴力検査において感音難聴を認め、初期にはめまい発作に関して聴力レベルの変動を認める。
②平衡機能検査においてめまい発作に関連して水平性または水平回旋混合性眼振や体平衝障害などの内耳前庭障害の所見を認める。
③メニエール病と類似した難聴を伴うめまいを呈する内耳・後迷路性疾患、小脳、脳幹を中心とした中枢性疾患など、原因既知の疾患を除外できる。
⑤聴覚症状のある耳に造影MRIで内リンパ水腫を認める
診断
(1)メニエール病確定診断例
A.症状の3項目を満たし、B.検査所見の5項目を満たしたもの。
(2)メニエール病確実例
A.症状の3項目を満たし、B.検査所見の1~4の項目を満たしたもの。
(3)メニエール病疑い例
A.症状の3項目を満たしたもの。
(4)診断にあたっての注意事項
メニエール病の初回発作時には、めまいを伴う突発性難聴と鑑別できない場合が多く、診断基準に示す発作の反復を確認後にメニエール病確実例と診断する。
もしかしたら、急に耳の聞こえが悪くなる突発性難聴など内耳に異常があるもの、脳梗塞など脳に異常があるもの、またはホルモンの不調や自律神経失調からめまいが生じている場合もあります。
受診するときには、どのようなめまいがどのくらい続くのか、また繰り返すのかなど自分の症状を受診の際に話せるといいでしょう。
病院では一般的に以下の検査をします。
問診
「めまいは繰り返し起きるか、どのくらいの時間続くのか」
「耳鳴りや耳がつまった感じ、聞こえにくいなどあるか」
「手足のしびれはあるか」
「めまいが治まると耳の症状は治まるか」などが訊ねられます。
眼振(がんしん)検査
めまい発作時に異常な眼の動きが認められることがあり、特殊な眼鏡を用いて、それを観察します。
聴力検査
メニエール病の場合には、低音が落ちたり、低音から高音まで落ちる場合もあります。難聴の有無を確認するのが、メニエール病診断の基本になります。
脳の病気と見分けるためにCTやMRI画像検査で脳の状態を調べる場合もあります。
メニエール病の細分化

メニエール病確実例
また診断基準を満たして、他の問題はない、 これはメニエール病だ!! というものを、 メニエール病確実例 と診断します。
メニエール病非定型例
また、難聴のみ、めまいのみ それを繰り返す「反復」が起きる場合は、 メニエール病非定型例 と診断します。
メニエール病非定型例は さらに、他の問題 が入っていないか検査をして、 経過観察をすることを推奨されています。(鑑別 外リンパ瘻、内耳梅毒、聴神経腫瘍、小脳・脳幹を中心とした中枢性疾患など)
メニエール病非定型例蝸牛型

メニエール病非定型例 は 難聴(難聴や耳鳴り、耳のこもった閉塞感)のみの蝸牛型(メニエール非定型例蝸牛型)
メニエール病は 「反復」 「繰り返す」エピソードがあって、初めて診断ができます。
▷蝸牛(リンパが入っていて、音の振動を脳に送るう役割。)
メニエール病非定型例前庭型

「めまい」のみを何回も繰り返す前庭型(メニエール病非定型例前庭型) に分けられます。
▷三半規管(頭の回転を測定)・耳石器(頭の傾き、エレベータなどの加速を測定)
メニエール症候群
メニエール症候群というのもありますが、 めまいを繰り返すこと、 内耳の問題 内リンパ水腫 が存在するものは 一つの「単位」と考えて、 メニエール症候群というよりは、 メニエール病というのが正しいとされています。
メニエール病の治療法

メニエール病の治療には、薬物療法を中心に行ないます。
薬物療法
・利尿薬 イソバイドシロップ70%分包30mL
・抗めまい薬 アデホスコーワ顆粒10%
・平衡障害治療薬 メリスロン錠6mg
メニエール病は、蝸牛にリンパ液がたまることが発作の原因になります。
このリンパ液を取り除くために、利尿薬を用い、利尿薬は蝸牛のリンパ液を尿として排出する効果があります。 この薬により早期にめまい、難聴がよくなるでしょう。(対症療法)
一般的にめまいに対する対症療法として、点滴、抗めまい薬なども補助的に用いますが、薬の効果がない場合やめまいの発作が重症な場合は手術を行うこともあります。
※めまい発作を抑え,難聴の進行を防ぐ薬剤が多く開発されてきたことから、メニエール病で手術適応になるものは次第に減少してきている
内耳(蝸牛)の手術です。
メニエール病の手術

→ 内リンパ嚢開放術
→ ▷ゲンタマイシン溶液の注射
▷前庭神経切断術
▷迷路摘出術
もし薬でも変わらない場合の、 薬を飲んでも変わらない場合 内耳の圧力を下げることが目的になってきます。
▷内リンパ嚢開放術
その中で一番体に負担をかけないもの・・・内リンパ嚢開放術
内リンパ嚢開放術は、中耳の側頭骨を切開して内リンパ嚢を露出させ、そこに切開を加えてリンパ液を排出させ、代わりに粉末のステロイドを入れる手術です。
この手術は患者の平衡感覚に影響を及ぼすことなく、聴力を損なうこともめったにありません。
内リンパ嚢開放術 まとめ
・手術をして20人中15人めまい消失(17ヶ月~32ヶ月)
・手術して8人全員がめまい消失
・A:手術した人、 B:手術できない人 Aは6年間いい感じ、ただ、7年先は同じ感じ
・数年で開けた穴が閉じる場合があり、再手術が検討されることもあります。
・内リンパ嚢開放術がうまくいかない場合、 ゲンタマイシン溶液(※今はステロイドかな?)を鼓膜から 中耳に注射します。
→ ゲルタマイシン溶液ぺージに移動
内リンパ嚢開放術 詳細
長期的にめまいを抑えることができ、その有効率は70~80%
手術をして20人中15人めまい消失(17ヶ月~32ヶ月)
(結果) 術後観察期間17-32カ月で, 20例中15例 (75%) にめまい発作消失, 再発5例についても改善~軽度改善傾向を示した。 メニエール病に対する内リンパ嚢高濃度ステロイド挿入術による長期治療成績
手術して8人全員がめまい消失
術後1~8ヵ月の経過観察で,めまい発作は8例全例にその消失を認めた。
内リンパ嚢開放高濃度ステロイド挿入術―メニエール病に対する新しい治療の試み―
A:手術した人、 B:手術できない人 Aは6年間いい感じ、ただ、7年先は同じ感じ
難治性と判断され内リンパ嚢高濃度ステロイド挿入術を受けた100例をⅠ群,難治性と判断されステロイドを局所投与しないところ以外は同様の手術加療を行った47例をⅡ群,同期間に何らかの理由で手術施行不可能であった50例をⅢ群とした,厳密な意味でのランダム化ではないが7年の長期成績を観察した対照比較試験である.めまい成績に関して,Ⅰ群とⅡ群の間に有意差を認めなかったが,両群ともⅢ群に対しては術後7年間,有意に良好な成績を持続した.聴力成績に関して,Ⅰ群はⅡ群およびⅢ群に対して術後7年間,有意に良好な成績を持続した.Ⅱ群はⅢ群に対して治療後6年間,有意に良好な成績を持続したが,術後7年目には有意差は認められなかった。
「第119回日本耳鼻咽喉科学会総会教育セミナー」メニエール病の診断と治療 ―メニエール病の治療―
数年で開けた穴が閉じる場合があり、再手術が検討されることもあります。
内リンパ嚢開放術では乳突洞削開術などのsham operationでも効果が同等である,また効果が永続的でな く,肉芽や瘢痕による再狭窄・閉鎖のため再発が高率で起こる,など内リンパ嚢開放術を疑問視する声も存在する。 これらの問題点を改善し,信頼性を高めることが,より多くのメニエール病患者の手術的治療法として内リンパ嚢開放術が支持されることに繋がると考えられる。
内リンパ嚢開放術の問題点 関聡山本裕高橋姿
▷ゲンタマイシン溶液の注射
内リンパ嚢開放術がうまくいかない場合、ゲンタマイシン溶液(※今はステロイドかな?) を鼓膜から 中耳に注射します。
ゲンタマイシン鼓室内注入術は、ゲンタマイシンと呼ばれる抗生物質の溶液を1日1回鼓室に入れることで、リンパ液の過剰な産生を阻害する手術です(3~4日ほど連続して行います)
もしかするとメニエール病かも
ゲルタマイシン溶液の注射 まとめ
・ただ今はゲンタマイシンじゃなくて、ステロイドかな? ゲンタマイシンリスクあるから。
・治療前半年に発作が20回 注射を2回 そしたら平均3回(90%の減少)くらいに減ったよ! ↓ちなみにゲンタマイシンじゃなくてもうまくいってるよ!
・ゲルタマイシンは耳の働きを壊します。6年~7年後に再発するケースがあります。
ゲルタマイシン溶液の注射 詳細
ただ今はゲンタマイシンじゃなくて、ステロイドかな? ゲンタマイシンリスクあるから。
しかしながら,ゲンタマイシンによるめまい抑制効果は,内耳前庭機能障害に起因するものであり,聴力低下のリスクが懸念される.一方,ゲンタマイシンのような聴力低下を引き起こすことなく,めまい改善効果があることが報告されている副腎皮質ステロイドの鼓室内注入例も,近年増加傾向にある。
難治性メニエール病におけるステロイド鼓室内注入の有用性評価 医療薬科学 内海俊一
治療前半年に発作が20回 注射を2回 そしたら平均3回(90%の減少)くらいに減ったよ! ↓ちなみにゲンタマイシンじゃなくてもうまくいってるよ!
治療開始前の 6 か月間と治療開始後 18〜24 か月の 6 か月間のめまい回数の比較において,ゲンタマイシン群では 19. 9±16. 7 回から 2. 5±5. 8 回 へ 87% 減 少, 一方,メチルプレドニゾロン群では4±12. 5 回から 1. 6±3. 4 回へ90% 減少した.両群の差は -0. 9回(95% 信頼区間(CI);-3. 4−1. 6回)であり,有意な差は認められなかった.
難治性メニエール病におけるステロイド鼓室内注入の有用性評価 医療薬科学 内海俊一
ゲルタマイシンは耳の働きを壊します。6年~7年後に再発するケースがあります。
※ゲンタマイシンという抗生物質を鼓室内(耳の中)に注入する治療が脚光を浴びて、ゲンタマイシンはその作用において、内リンパ液を産生する細胞を障害する事が分かっている。
耳鼻咽喉科の治療
▷前庭神経切断術
前庭神経は耳の神経 内リンパ水腫で膜が破れて神経が細胞が刺激されます。(前庭神経からの信号 回転性めまいになる)
回転性めまいを対処しようとして、目が水平方向に動きます。(眼振) それが強くなってくると、嘔吐 吐き気につながってしまう。 つまりこの前庭神経が無くなれば、めまいは起きない。 それが前庭神経切断術。 昔は盛んに行われていましたが、ゲンタマイシンの注射によって大分激変しました。
前庭神経は 音を聞く蝸牛神経が束になっているものを、分けて切断しないといけません。 手術によって聞こえなくなるリスクもあります。 また耳鼻科よりも脳神経外科医の範囲。 また、これらの神経と一緒に並んで進んでいる神経が顔面神経。 リスクの一つに顔面神経麻痺も。
前庭神経を切断(前庭神経切断術) 、すると、 内耳の平衡機能が永久的に破壊されますが、 聴力は通常通り、 約95% の患者さんが回転性のめまいの軽減に成功します。
高い有効率はありますが、頭蓋骨を開けての手術ですので、おおがかりとなります。脳神経外科で行う手術です。
前庭神経切断術
手術前の正確な診断の元 95%の確率でメニエール病の「めまい」を止めることができます。
この手術は、 内リンパ嚢開放術 を行っても 症状が軽減しない患者さんや、 回転性のめまいを二度と経験したくない患者さんに対して行われます。
もう一つは、回転性のめまいによって、日常生活に支障をきたすほど激しく、 発祥している側の耳で聴力が低下している場合は、 迷路摘出術 で半規管 を取り除く方法があります。
メニエール病が片耳から両耳になるにあたって、8年間で15%から65%といわれています。・・が、ジャック・マニアン教授のデータでは前庭神経切断術を受けた患者さんは、350人中5年間に反対側もメニエール病になった人は6人、2%。 手術は最終手段。特に前庭神経切断術のめまいに対する効果は絶大ですが、頭を開ける手術であること。リスクも伴います。簡単にお願いする治療方法ではありません。 前庭神経切断をした後の予後はどうなるの?
前庭神経切断術の予後
耳の神経を切断して生活はどうなるのでしょうか?
以下参照:前庭神経切断術例の日常生活障害度久保 武 ・山川 純 至 ・井関 裕 義
前庭神経切断術を受けた 14名 平均年齢48歳 メニエール病4.8年間 全員めまいがなくなった。 ただ2人だけ難聴が残る。 一人は別側の耳のメニエール病 もう一人は、65歳の手術で平衡障害に。耳も90%いい感じ。 耳鳴りも80%近くいい感じ。
1週間もすると、自立歩行も階段もいい感じ。 日常生活はどうなのかな?
アンケートの結果 強い かなり、少し なし のチェック項目の中で確認。
(少しとなしを「いい感じ」に置き換えます。)
振り向いたとき 84%いい感じ(前者少し59% 後ろ「なし」25%)
立ち上がり 92%いい感じ(50% 42%)
狭い場所で歩く 84%いい感じ(59% 25%)
暗闇で歩く 90%いい感じ(67% 25%)
階段の下り 84%いい感じ(42% 42%)
生活ではどう? 92%いい感じ(42% 50%)
集中できる? 92%いい感じ(59% 33%)
不安? 83%いい感じ(17% 66%)
この8%~16%最初に紹介した、2人(それを考えれば、予後の問題は起きないのかも? )
▷迷路摘出術
聴力は温存できない 最終手段 日常が遅れない 片方の耳は正常であること メニエール病の聴力が役に立たないこと ただし、メニエール病は両側になることもあって・・・そうなると・・・大変。(メニエール病が片耳から両耳になるにあたって、8年間で15%から65%といわれています。)
日常生活での対処法や仕事上の注意点
メニエール病の症状を引き起こす要因に、過労、睡眠不足、ストレスがあります。
常日頃からストレスのない生活、規則正しい生活ができるように気をつけましょう。
強い発作で嘔吐が強い場合めまい止めの点滴を行います。
薬ではめまい止め 利尿剤 抗不安薬 循環改善薬 ビタミン剤 等
発作の初期に薬を飲むことで、大きな発作の予防、症状の軽減を図ることができます。
メニエール病と診断されたときの支援制度
メニエール病はかつては厚生労働省で難病指定されていた疾患ですが、2015年に難病法の対象外となり、医療費助成は現時点ではありません。
ただ聴覚や平衡機能の障害の程度によっては、身体障害者手帳の交付や障害年金を受けられる可能性があります。
めまいがとてもひどい場合や、聴力がかなり悪化した場合です。
書類や申請手続きについては、お住まいの市区町村の福祉事務所や障害福祉窓口で相談が可能です。
障害者手帳
所得税や住民税など税金の減免や控除
公共交通機関運賃や公共施設の入場料などの割引
就職時、障害者雇用枠への応募が可能 など
障害者手帳を取得した場合、さまざまな福祉サービスが受けられます。 また手帳を取得することによって障害者総合支援法に基づく福祉サービスの対象となる場合もあります。 支援内容は、障害の程度や自治体によって異なります。
障害年金
障害や疾患によって生活や仕事に支障が出た場合に支給される年金です。 若くても受け取ることができ、働きながらでも受け取ることができる可能性があります。
障害者手帳とは異なる制度・認定基準のため、障害者手帳を取得していなくても障害年金の受給が可能な場合もあります。 市区町村の国民年金窓口や年金事務所で相談してみましょう。
